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本の概要
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アーノルド・ベネット(著)、渡部昇一(訳)、三笠書房発行
本書は、20世紀初頭のイギリスで人気を博した小説家アーノルド・ベネットが時間の大切さと有意義な使い方について書いた”HOW TO LIVE ON 24 HOURS A DAY”という本を渡辺昇一氏が訳して出版されました。
当時のイギリス市民の一般的な生活スタイルを例にしてウィットに富んだ文章で書かれており、時間が有限であることや、自分の時間を大切にすることの重要性、そして時間を有効活用するにはどうするか?が記載されています。
また、例として挙げられてる内容はイギリス当時の生活を起点にしているので、現代の日本人の生活にピンとこない部分があるかもしれません。
したがって、
異国情緒を楽しみながら時間の重要性を考えたい人におススメの一冊です。
一方で、
充実した快適な1日を過ごせるように生活を調整する際に心得ておくべき最も重要なことは、そうすることがいかに至難のわざであるか、そのために多くの犠牲を払い、倦まずたゆまず努力しつづけなければならないかを、冷静に悟ることである。
引用 P47,48
とあるように、日常の習慣をかえることは強い決心と努力が必要なので、あまり変化を望まない人にとっては、心に響かない結果になる可能性があります。
時間管理のノウハウを知りたい人は、類書としてスティーブン・R・コビー博士の7つの習慣や赤羽雄二氏のゼロ秒思考法などを推奨します。
それでは、本書を読んで重要だと共感した部分をまとめていきます。
夢を後回しにしないために
やりたいことを先延ばしにしてるうちに気づいたら年をとって、自分がやりたかったことをできる体力無くなっていた。
それは避けたいなと思って生きてます。
しかし、頭ではダメだと分かっていても、テキトーな理由をつけて後回しにしてしまうことがあります。
そんな時には、この文章を思い出して奮起するようにしています。
「もう少し時間ができたら、あれを変えてみよう」(中略)もっと時間などできるわけなどない。
われわれには今あるだけの時間しかなく、それはいつだって変わらないのだ。
引用 P33,34
まさに「
明日やろうはバカ野郎」ですね!
(ドラマ:プロポーズ大作戦より)
何歳からでも遅くない
来年の時間や明日の時間、今から1時間後の時間も、手つかずであなたのためにとっておかれているのだ。
あなたが今までの人生で時間を浪費したことなど一度もなかったかのように、完全に手つかずの状態で、とっておかれている。
これはたいへん喜ばしい、元気づけられる事実である。
なぜなら、「その気になればいつからだって新規まき返しができる」からだ。
引用 P50
すごく勇気づけられる文章です。
年齢の話をすると、たいていの人は「○○歳?じゃ結婚してるの?」とか、「○○歳なら貯金はこのくらいあった方が良いよ」とか、
世間一般の平均値に当てはめて考える会話が多いため、僕はあまり年齢の話をしないことにしています。
「
時間を意識するために年齢の話をする」なら大賛成なんですけどね♪
「
若さ」は本当に強い武器だと思います。
でも基本的には「
誰でも」手に入る武器。
「
もう若くない」ということは、過ぎ去った年月の分だけ「
自分だけの経験」をしてるということ。
自分だけの経験を生かせれば「
オンリーワンの個性を持った魅力的な人」になれると僕は思ってます。
そして魅力的な人って、何歳になってもパワフルで若々しいです。
だから「
何歳になっても好きなことに挑戦できる自分」を目指していきたいと思います♪
結びに
いかがでしょうか?
今後働き方改革の波が広がる中で、余暇の時間が増えてくると思います。
余暇があれば何をしたいか?を考えていると、まるで旅行の計画を立てているようで楽しい気分になってきます。
本書を読んで、余暇の時間を先んじて計画してみてはいかがでしょうか♪