目次
本の概要
楽天で購入 「速さは速さは全てを解決する「ゼロ秒思考」の仕事術」、赤羽雄二(著)、ダイヤモンド社、2015年1月初刷 本書は、世界的に有名なコンサルティング会社マッキンゼーで活躍した赤羽氏が書いた、スピードに着目して業務を効率的に進めるためのノウハウが詰め込まれた一冊です。日本のホワイトカラーの生産性の低さの三大要因は、「自分で決定し、推進しきれない多くの経営者や部門長」「部門内外の調整につぐ調整」「それにともなう膨大・過剰な書類作成」だと考えている。と述べていますので、勤続年数が長い人で「現状維持で十分」だと考えている場合には、読んでもあまり効果がないです。引用 P6
1.日本のホワイトカラーは生産性が低い
著者は、日本のホワイトカラー(物の生産に関わらないデスクワークなど)の生産性が低い理由として以下の項目を挙げています。
引用 P3
発言しない参加者
僕は新入社員で右も左も分からない時は発言できませんでした。定時という概念
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する - パーキンソンの法則 Wikipedia より引用つまり人は、与えられた時間を目いっぱい使って目標を達成しようとする傾向にあるということです。
2.スピードを上げる8つの原則
仕事のスピードを上げる8つの原則の中の1つは、全体像を理解することだそうです。企画書を作るのであれば、誰に対しての何ページの企画書なのか、企画書の目的が何なのか、全体構成はどうなのか、目次はどうなるのか、各ページにどういった内容を書くのか、その中にはどういった細目を準備すべきなのか、全体像がわかると、各部にかけるべき時間や細かさがわかる。僕は学生の頃は文章が苦手だったため新卒入社した当初は、レポートを書くのに本当に相当な時間がかかっていました。引用 P43
終わりに
紹介してきた以外にも以下のような業務の効率化が期待できる多くの記述があります。- 自分の仕事が遅い理由を見つける方法
- 思考のスピードを上げる方法
- 問題点を素早く把握する方法
- スピードと効率を極限まで上げるノウハウ
- 会議での議題を素早く効果的に進める方法
- コミュニケーションのミスを無くす方法
本書を読んで仕事を効率的に終わらせて、新しく生まれてきた時間で自分のやりたいことに時間を使ってみてはいかがでしょうか?引用 P31,32
- 仕事が速くなると、先手が打てるようになり、効率よくアプローチできる
- 仕事が速くなると、余裕をもって顧客の真のニーズを把握できるようになり、打ち手の精度が上がっていく
- 仕事が速くなると、多少の失敗をしても挽回できるようになる