キューバでは、観光客向けとキューバ人向けの2種類の通貨を使用しています。
2通貨制度の内容と注意点を徹底解説していきます!
キューバの2通貨制度
キューバでは、外国人観光客向けにCUC、キューバ人民向けにCUPという2種類の通貨が出回っています。
CUC(クック)
外国人観光客向けがCUCで、日本語では兌換(だかん)ペソ、キューバではクック、シーユーシーなどと言われます。
1CUC=106円(2020年9月)ですので、アメリカドルとだいたい同じくらいのイメージです。
私たち観光客がキューバで両替した時に最初に手に入れる通貨であり、観光スポットの入場料やレストラン、ホテルの宿泊料など、一般的な観光をしてる分にはCUCだけで大丈夫です。

↑観光で行くような場所はCUCで書いてある。
CUP(ペソクバーノ)
キューバ人民向けの通貨がCUPで、日本語では人民ペソ、キューバでは、ペソクバーノ、シーユーピーと呼ばれます。
また、CUPは国のお金(National Money)の意味でMN≒モネダ・ナシオナルとも呼ばれます。
レートは1CUC=24CUP or 25CUPに固定されています。
キューバ人民用のため、一般的な観光をしてる分にはお目にかからない紙幣です。
CUPの手に入れ方
CUPをゲットしてキューバ人民の生活を理解・体験したい人へ、CUPの両替方法を解説します。
ハバナの市街地中心でATM、銀行、その他の両替所を確認して、僕が見つけたのはこの両替所です。

ちなみに両替所はCADECA(カデカ)と呼ばれます。
数日間の滞在であればCUPはほとんど使う機会はないので、試しに両替してみたい人は3~5CUCくらいで良いと思います。
紙幣の見分け方

左がCUP、右がCUC(観光客向け)です。全然分かりませんね笑。

反対側を見るとCUCの方がパッと見で鮮やかです。
見分け方の正解は、CUCは中央に「pesos convertibles」と記載があります。
CUCの下にセンターボというコインがあり、1CUC=100センターボです。
コインの見分け方は、CUCの方には丸いコインの内側に八角形に押し込まれた形があります。

写真は全部CUCで、八角形になってますね。
使い方
呼び方が、兌換ペソだの、ペソクバーノだの、モネダ・ナシオナルだのと色々ありますが、基本的に現地で呼ぶ機会はほぼ無いので呼び方は覚えなくて良いと思います。
基本的にレストランはCUC(観光客用)表記です。
メインストリートを外れて、(失礼ですが)ちょっとボロい外観で、キューバ人民っぽい人が集まってるお店はCUPが使えます。

例えばこんな感じ。

中にはメニューがあります。

よくよくメニューを確認すると、CUPと書いてあります。

こちらのお店でもCUPと表記があります。
ピザとビールで35CUPです。
え?
お気づきになりました?
1CUC(106円)=25CUPなので、1CUPは約4円。
ピザとビールで25CUP=106円!
そうです、激安なんです!
なんならピザ1ピースで3CUP=12円!
破格のお値段ですね。

CUC(観光客用)、CUPの表記が書いてないこちらのハンバーガー屋さん。
なんとなく雰囲気でCUPとは分かるのですが。。。

ハンバーガー1個が8と書いてあります。

このハンバーガーが8CUC=820円もしないだろうということで、8CUP(=32円)だと見分けることができます。
まとめ
キューバの2通貨制度を徹底解説しました。
世界的にも珍しいキューバの2通貨制度は、キューバ国民の生活を理解・体験できる貴重な制度です。
ただ、CUPは「キューバ人民用」として成り立ってるので、「観光客」である私たちが使いすぎたり乱用したりすると、キューバ国民の感情を刺激してしまうかもしれません。
わきまえながらCUPを使うと、よりキューバへの理解が深まるのではないでしょうか?